前回の記事でEAの販売サイトを比較していて「cBot」(cTrader版のEA)にも販売サイトがあるのか気になったので探してみました。
その結果、「cTrader.com」というサイトしか見つけることができなかったので、今回は比較ではなく、同サイトについて調べたことを記載しようと思います。
cBotの利用方法
サイトからcBotを購入して利用します。
基本的に利用するFX業者にしばりはありません。
(いくつかのEA販売サイトであったような、指定された海外FX業者の口座をサイト経由で開設して取引するかわりに無料でEAを利用できるというタイプではありません)
提供cBotの数
2024/5/23時点で709個のcBotが提供されています。
ひとつしか販売サイトが見つからなかったし、あまり盛り上がってないのかと思っていたので意外と多くて驚きました。
cBotの探しやすさ
提供数が意外と多かったので探しやすさは重要だと思います。
そこで、EA販売サイトのときと同じように確認しました。
探すときの手順については、次のようなものを想定しました。
- フィルターをかける、あるいはキーワード(”スキャルピング”とか”ナンピン”など)を検索してふるいにかける
- 注目する項目(”プロフィットファクター”とか”利益率”など)でソートする
- 一覧の状態で表示されている内容を順に確認する
- 気になるものがあれば個別ページを開いて詳細を確認する
フィルター & キーワード検索
フィルターとキーワード検索のどちらにも対応しています。
ただ、フィルターが”カテゴリー”と”価格”の2つしかなく、選択できる項目も合計で7つしかないので、cBotの総数から考えるとかなり貧弱に感じます。
- フィルター項目
- カテゴリー … All(すべて)、Trend(トレンド)、Range(レンジ)、Other(その他)
- 価格 … All(すべて)、Free(無料)、Paid(有料)
ソート
”By Popularity”(人気順)、”By Rating”(評価順)、”By Date”(日付順)、”By Name”(名前順)でソートできます。
これもちょっと貧弱に感じます。
一覧状態の情報量
コメント数、評価、ダウンロード数、説明の抜粋(約200文字)、カテゴリーが表示されます。
うーん、個別ページを順番に確認していくしかないかな…という感じです。
個別ページの情報量
フォーマットとしては説明、ソースコード、コメントがあります。
”説明”はストラテジー、パラメータ、成績などの説明ですが、内容の粒度はまちまちです。
詳しく書いているものもあれば、1行だけのものもあります。
バックテスト結果については記載されているものもあります。
フォワードテスト結果は…あるのかなぁ?
それっぽいのは見つけられませんでした。
”ソースコード”には、その名のとおりソースコードがテキストで張り付けられています。
ただ、やっぱりというか、そうだろうなぁというか、公開されているものは少ない印象です。
”コメント”にはユーザーのコメントだけではなく、開発者とのQ&Aが行われている場合があります。
あと、英語です。
僕はあまり英語が得意ではないので機械翻訳したり、原文に戻したりしながら確認しなければならないので面倒です。
総合
お世辞にも探しやすいとは言えません。
基本的には人気と評価の高いものの中から探すことになると思います。
個別ページの記載もまちまちだし、英語だしで好みのストラテジーか判断するのが面倒なので…。
それと、EA販売サイトのほうのMQL5.comでも感じたんですが、海外の人には人気と評価が重視されるのかもしれません。
それに対して、日本人向けの(と思われる)販売サイトではバックテストやフォワードテストの数値が重視されているように感じます。
ちょっとおもしろいと思いました。
運営会社
cTrader の開発元である Spotware Systems Ltd. が運営しています。
設立は2010年で、所在地はキプロスです。
公式の運営で、運営歴も長いので一定の安心感はあると思います。
まとめ
提供されているcBotは結構な数なのに、検索機能や提供される情報がチープだし、英語なので好みのものを探すのが大変だと思います。
とはいえ、ここしか販売サイトがないのがつらいところ…。
個人的には公開されているソースコードで、ほかの人のロジックやプログラミング方法なんかが勉強できればおもしろいと思いました。