MT4のヒストリカルデータのインポート方法

ヒストリカルデータのインポート(MT4) アルゴリズム開発
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あたらしいPCでバックテストがしたくてMT4をインストールしました。
そこまではよかったものの、何年かぶりなんで『あれ、ヒストリカルデータってどうやって入れるんだっけ?』となって、いろいろ思い出したり調べたりで大変だったので、備忘録として残しておきます。

この記事はバックテスト用のMT4にヒストリカルデータをインポートすることを想定しています。(トレード用のMT4とは別環境という意味です)
なので、もともと入っていたヒストリカルデータをインポートの前に削除しますが、実際にトレードをするMT4にインポートする場合にはよくよく考えてから削除するようにしてください。

たとえばインポートするヒストリカルデータが前月末までのものだったとすると、今月はじめから数日前までのバーがチャートに表示されなくなります。
個人的にはバックテスト用のMT4環境を用意したほうが無難だと思います。

  1. ヒストリカルデータを用意する
    1. 簡単に入手できるものはいくつかありますが、僕はFOREX TESTERの無料のものをダウンロードしました。AUDJPY、AUDUSD、CHFJPY、EURCAD、EURCHF、EURGBP、EURJPY、EURUSD、GBPCHF、GBPJPY、GBPUSD、NZDJPY、NZDUSD、USDCAD、USDJPY、USDCHF、XAGUSD、XAUUSDの2001年1月(一部は2003年1月)からのデータが提供されています。
  2. MT4をインストールする
    1. ここで困ることはないと思うので省略します。
  3. 最大バー数に関する設定を変更する
    1. MT4を起動したら、「ツール」→「オプション」を選択してオプションダイアログを開きます。
      MT4のメニューからオプション設定を選択
    2. 「チャート」タブの”ヒストリー内の最大バー数”と”チャートの最大バー数”に「2147483647」(’2147483647’以上ならなんでもいい。’9999999999’でも可)と入力して「OK」ボタンを押します。
      MT4のオプション設定ダイアログ
    3. MT4を再起動します。
    4. 「チャート」タブの”ヒストリー内の最大バー数”と”チャートの最大バー数”が「2147483647」になっていることを確認します。
  4. 既存のヒストリカルデータを削除する(MT4をインストールした直後ならやらなくてもいいかも)
    1. 「ファイル」→「データフォルダを開く」を選択するとエクスプローラーが表示されます。
      「データフォルダを開く」を選択
    2. 「history」というフォルダの中に接続しているサーバー名と同じ名前のフォルダがあるので選択してフォルダの中に入ります。
    3. 拡張子が”.hst”で、かつインポートしたい通貨ペアがファイル名に含まれているものをすべて削除します。(注:MT4をインストールしてから一度もチャートを表示していないと存在しないかもしれません)
  5. ヒストリカルデータをインポートする
    1. 「ツール」→「ヒストリーセンター」を選択してヒストリーセンターダイアログを開きます。
      「ヒストリーセンター」を選択
    2. 「通貨ペア」ツリーからインポートしたい通貨をダブルクリックします。
      ヒストリーセンターダイアログで通貨ペアを選択
    3. 「1分足(M1)」ダブルクリックします。
      ヒストリーセンターダイアログで指定通貨ペアの1分足を選択
    4. 「インポート」ボタンを押してインポートダイアログを開きます。
    5. 「参照…」ボタンを押して、用意したヒストリカルデータを選択します。
      インポートダイアログで「参照」ボタンを押す
    6. 「OK」ボタンを押してインポートダイアログを閉じます。
    7. ヒストリーセンターダイアログの「デー・ベース」という欄(たぶんデータベース)でインポートした期間のデータができているか確認します。
    8. 「閉じる」ボタンを押してヒストリーセンターダイアログを閉じます。
    9. MT4を再起動します。
  6. 別の時間軸のデータを作成する
    1. 「ファイル」→「オフラインチャート」を選択してオフラインチャートリストダイアログを開きます。
      メニューから「オフラインチャート」を選択
    2. リストの中から”インポートした通貨ペア,M1″を選択して「開く」ボタンを押します。
      オフラインチャートリストでインポートした通貨ペアを選択
    3. ナビゲーターウィンドウの「スクリプト」の下にある「PeriodConverter」をダブルクリックしてPeriodConverterのダイアログを表示します。(ナビゲーターウィンドウが表示されていない場合は「表示」→「ナビゲーター」を選択すると表示されます)
      ナビゲーターウィンドウで「PeriodConverter」を選択
    4. 「パラメータの入力」タブの変数名「Period multiplier factor」の値をダブルクリックして「5」と入力します。
      PeriodConverterのダイアログでパラメータを入力
    5. 「OK」ボタンを押してPeriodConverterのダイアログを閉じます。
    6. 再度、「PeriodConverter」をダブルクリックします。
    7. ”’Period Converter’を停止して、’Period Converter’をチャート’xxxx’に適用しますか?”と表示されたら「はい」ボタンを押します。
      メッセージボックス「Period Converter'をチャート'「2.」で開いたオフラインチャート'に適用しますか?」
    8. 「パラメータの入力」タブの変数名「Period multiplier factor」の値をダブルクリックして「15」と入力します。
    9. 「OK」ボタンを押してPeriodConverterのダイアログを閉じます。
    10. 「8.」で入力する値を「30」→「60」→「240」→「1440」→「10080」→「43200」と変えながら「6.」~「9.」の操作を繰り返します。
    11. 最後にもう一度「6.」と「7.」の操作を行います。
    12. 「キャンセル」ボタンを押してPeriodConverterのダイアログを閉じます。
  7. 結果を確認する
    1. 「ツール」→「ヒストリーセンター」を選択してヒストリーセンターダイアログを開きます。
    2. 「通貨ペア」ツリーからインポートした通貨をダブルクリックします。
    3. 「デー・ベース」という欄(たぶんデータベース)でインポートした期間のデータができているか、各時間軸について確認します。
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