うっかりしていたんですが、そもそもFX業者の調査をはじめたのはXAUUSD(GOLD)のマイナススワップが少ないところを探すためだったんだということを思い出しました。
スワップフリーサービスを提供している業者があることを知って完了した気になっていましたが、念のため各社のスワップを比較してみようと思います。
なお、比較対象の業者はMT4/MT5/cTraderのいずれかで自動売買できて、かつスワップ値を公式サイトで公表しているところです。
(確認日時:2024/04/15 18:00 ~ 19:00 2024/09/13 18:00 ~ 20:00)
買いスワップ + 売りスワップ
まずは買いスワップと売りスワップの合計が大きい順に10社を抽出しました。
買いと売りを均等に取引を行う場合に取引コストが抑えられると考えられます。
買いと売りのスワップの和がプラスになる業者はありませんでした。
そのため、スワップフリーの「XMTrading(KIWAMI極口座)」がトップになりました。
「IronFX」、「FXTRADING.com」はスワップフリーではありませんが、それでも十分コストを抑えられそうです。
「楽天証券」は“1ロット=1トロイオンス”で記載されているので、ほかの業者と同じように“1ロット=100オンス”に換算すると全体で4位になります。
一応それっぽい値にはなったんですが、ちょっと計算に自信がなかったので欄外に記載しました。
業者(口座タイプ) | 買いスワップ | 売りスワップ | スワップの和 |
---|---|---|---|
楽天証券 | -0.4 (-36.46*1) | 0.3 (27.35*1) | -0.1 (-9.11) |
買いスワップ
次に買いスワップの大きい順に10社を抽出しました。
取引が買いだけとか、あるいは買いに偏っている場合に取引コストが抑えられると考えられます。
業者(口座タイプ) | 買いスワップ | 売りスワップ | スワップの和 |
---|---|---|---|
XMTrading(KIWAMI極口座) | 0 | 0 | 0 |
FXTRADING.com | -13.76 | 7.5 | -6.26 |
IronFX | -16.95 | 14.1 | -2.85 |
FBS | -29.9 | 6.05 | -23.85 |
BigBoss | -30.51 | 19.0 | -11.51 |
FXGT.com(Optimus口座) | -31.3 | 8.9 | -22.4 |
FXGT.com(Optimus口座以外)*1 | -34.5 | 8.9 | -25.6 |
IS6FX | -36.84 | 11.78 | -25.06 |
FXDD | -39.01 | 16.26 | -22.75 |
Exness*3 | -39.2 | 0 | -39.2 |
*2:スワップフリーレベルが”優待スワップフリー”の場合はスワップフリー。詳細は不明ですがポジションの保有期間が長いトレードスタイルだと”優待スワップフリー”でなくなる可能性があります。
買いスワップもプラスの業者はありませんでした。
そのため、ここでもスワップフリーの「XMTrading(KIWAMI極口座)」がトップになりました。
また2位に「FXTRADING.com」、3位に「IronFX」となっています。
売り買い均等~買い偏重の場合は、この3社を軸に考えるとよさそうです。
あと、計算が合っていれば「楽天証券」も8位には入っています。
業者(口座タイプ) | 買いスワップ | 売りスワップ | スワップの和 |
---|---|---|---|
楽天証券 | -0.4 (-36.46*1) | 0.3 (27.35*1) | -0.1 (-9.11) |
売りスワップ
最後は売りスワップの大きい順に10社を抽出しました。
取引が売りだけとか、あるいは売りに偏っている場合に取引コストが抑えられると考えられます。
売りだけしか取引しないのなら「Tradeview」、「Doo Prime」、「Traders Trust」あたりがよさそうです。
ただ、「Tradeview」、「Traders Trust」は買いスワップがよくないので、買い取引もある程度するのなら「Doo Prime」がいいかもしれません。
それと「OANDA証券」は書き方が特殊で正確な値がわからなかったんですが、計算結果が間違っていなければ、いちばん売りスワップがいいことになります。(ほかと全然違うので計算を間違えているかもしれません)
業者(口座タイプ) | 買いスワップ | 売りスワップ | スワップの和 |
---|---|---|---|
OANDA証券 | -11.40% (-75.49*1) | 6.40% (42.38*1) | ー (-33.11) |
(計算式)
OANDA証券>商品CFD>ファイナンシングコスト より一部抜粋
取引数量(1ロット当たりの取引数量×ロット数) × 価格(NY時間17時) × 上記表の年利(%) ÷ 360 × 付与日数 × 対円為替レート
そして、同じように計算が間違っていなければ、「楽天証券」が2位になります。
業者(口座タイプ) | 買いスワップ | 売りスワップ | スワップの和 |
---|---|---|---|
楽天証券 | -0.4 (-36.46*1) | 0.3 (27.35*1) | -0.1 (-9.11) |
まとめ
僕がこの記事を書くきっかけになったアルゴリズムは買いと売りをほぼ均等に行います。(フォワードテストでは買いが 53.96%、売りが 46.04%)
なので、”XMTrading(KIWAMI極口座)”、”IronFX”、”FXTRADING.com”あたりがよさそうです。
ためしにフォワードテストをこの3つの業者でやっていたらスワップ費用はどうなっていたのか試算してみました。
業者(口座タイプ) | 買いスワップ | 売りスワップ | 合計 |
---|---|---|---|
XMTrading(KIWAMI極口座) | 0円 | 0円 | 0円 |
IronFX | -1,167,347円 | 588,647円 | -578,700円 |
FXTRADING.com | -947,651円 | 313,110円 | -634,541円 |
ポジション保有期間:779日(買い:485日、売り:294日)
取引量:1ロット換算
1ドル=142円で換算
やっぱりスワップフリーの効果は大きいということが確認できました。
いま「XMTrading(KIWAMI極口座)」と「FXGT.com(PRO口座)」のデモ口座でフォワードテストを実施しています。(FXGT.com(PRO口座)も6日間のスワップフリーがあるので比較中)
期待するほど取引回数が増えていないのではっきりとは言えませんが、「XMTrading(KIWAMI極口座)」については想定通りの結果になっています。
それと話は変わるんですが、もうひとつ今回の調査でわかったことがあります。
それは国内FXで XAUUSD(GOLD)を取り扱っている業者があまりないことです。
海外FXからはじめて、資金がたまったら国内FXへ移ろうと漠然と考えていたんですが、ちょっと不安になってきました。