無料でEAを配布している TRADERS-pro で EA を探してみました。
探し方についても記載しているので、よろしければご自分で探す際の参考にしてください。
また、販売サイトで共通の探し方や考え方を↓の記事にまとめました。
TRADERS-proとは?
CUBIC Prime Intl. Ltd.(本社:セイシェル)が運営している無料EAの配布サイトです。
運営会社は2015年6月の設立ということで、9年強の運営歴があります。
海外法人ではありますが、それほど信頼性という面で心配する必要はないかもしれません。
TRADERS-proが行っているEAの審査
“厳正な審査基準を設けています”との記載がありますが、具体的な内容については記載されていません。
ソースコードとバックテスト結果の提出が求められているので、それについて何らかの確認を行っているものと思われます。
TRADERS-proで提供されるEAの数
記事執筆時点で300個以上と、比較的多くのEAを提供しています。
MT4:319個
MT5:0個
TRADERS-proの利用方法
無料でEAを利用するためには会員登録(無料)、TRADERS-pro経由でのFX口座の開設、開設した口座への一定額の入金、開設した口座のTRADERS-proへの登録が必要です。
1. 会員登録
1. ヘッダーメニューの「会員登録」から「一般会員登録」を選択します。
2.「メールアドレス」を入力、「一般会員 利用規約に同意する」をチェックして「送信」ボタンを押します。
3. TRADERS-proから届いたメールの内容にしたがって本登録します。
2. TRADERS-pro経由でFX口座開設
1. トップメニューの「FX会社」を選択します。
2. 選択可能なFX業者が表示されるので、気になった業者の「口座開設」ボタンを押します。
記事執筆時点で開設可能なのは以下の海外FX業者です。(業者名をクリックするとスペック記事に飛びます)
開設可能な口座タイプについては記載がありません。
3. 業者の説明、口座開設マニュアルを確認してから「口座開設」ボタンを押します。(ここからは各FX業者のサイトでの操作になります)
3. 開設したFX口座へ入金
1. 開設したFX業者の口座へ1,000ドル、または10万円以上入金します。(各FX業者のサイトでの操作になります)
4. TRADERS-proへFX口座番号を申請
1. サイト右上の「ログイン」をクリックします。
すでにログインしている場合には「ログイン」ではなくニックネームをクリックします。(この場合「2.」の操作は必要ありません)
2.「メールアドレス」と「パスワード」を入力して「ログイン」ボタンを押します。
3. マイページのメニューから「システム運用管理」を選択します。
4.「運用口座申請」タブの「新規登録」ボタンを押します。
5.「証券会社」、「リアル/デモ口座」、「口座種別」をプルダウンから選択、「口座番号」と「口座名義」を入力してから「追加」ボタンを押します。
5. 使用したいEAを申請
1. マイページのメニューから「システム運用管理」を選択します。
2. 「運用EA申請(ダウンロード・購入)」タブの「新規登録」ボタンを押します。
3.「自動売買システム」のプルダウンから使用したいEA、「運用口座」のプルダウンから使用したい口座を選択して「追加」ボタンを押します。(画像では口座申請が完了していないため「運用口座」に口座が表示されていません)
4. TRADERS-proの確認が終わるとEAのダウンロードが可能になります。
EAの探し方
1. EA一覧ページへ移動
1. トップメニューの「自動売買システム」から「EA一覧」を選択します。
2. 一覧を確認する
1. 一覧表示されているEAの中から気になるものの「詳細」ボタンを押します。
とりあえず、プロフィットファクターが「1.2」を切るものは飛ばしますが、ほとんどは「1.2」以上なので、全部見るのと変わりません…。
3. 個別のページを確認する
1. EAについての説明
1. ページ上部のタブから「EA概要」を選択します。
次のことを確認します。
- 単利(固定ロット)か複利(可変ロット)か
ここでいう「複利」とは、口座残高や余剰証拠金の増減に合わせて発注するロット数も増減させることを言います。(ロット数を増減させると損益(=リスクとリターン)も増減します)
複利の場合は以下を確認します。- リスクが調整可能か
発注ロット数を計算するとき、どの程度のリスクを許容するかということを加味しているはずです。
この「リスク」をパラメータで調整できるか確認します。(「1回の取引の損失を資産の何%までに抑えるか」というのが多いと思います)
たまたま自分に合っていて変える必要がないのであれば構わないんですが、はじめは低いリスクで運用したほうがいいと思います。 - 単利でのバックテスト/フォワードテストの結果があるか
複利の場合、発注ロット数の変化によって損益幅が増減するので、せっかく長期間のバックテスト/フォワードテストの結果があっても(というか期間が長くなるほど)、本来の性能(素性?)とは乖離ができてしまいます。(振れ幅が大きくなるというか…、うまく説明できない…)
そのため、(特に近年の成績については)単利でのバックテスト/フォワードテストの結果が確認できるといいと思います。
単利でのバックテスト/フォワードテスト結果がない場合は以下を確認します。- 単利に切り替え可能か
購入後になってしまいますが、単利に切り替え可能なら自分でバックテスト/フォワードテストをすることができます。
- 単利に切り替え可能か
- リスクが調整可能か
- 両建てするか
両建てする場合には、両建て可能なFX業者を使用する必要があります。 - ナンピンするか
個人的にナンピンは避けたいというだけです。 - 注意/制限事項があるか
許容できないものがある場合、そのEAはあきらめます。
2. フォワードテストの成績
1. ページ上部のタブから「フォワード実績」を選択します。
ただし、100個以上のEAについて確認しましたが、フォワード実績の掲載されているものはありませんでした。
3. バックテストの成績
1. ページ上部のタブから「バックテスト概要」を選択します。
(内容はストラテジーテスターが出力した結果の指標部分です)
2. 取引履歴は「バックテスト詳細」から確認することができます。
(内容はストラテジーテスターが出力した結果の取引履歴です)
- スプレッドが「変動」でない場合、値が狭すぎないか
MT4の場合、スプレッドはバックテスト開始時に指定した値に固定されます。
このスプレッドが現実に比べて狭すぎる場合は、その分を差し引いて考える必要があります。
特にスキャルピングのように小さい値幅で勝負するものは影響を受けやすいです。
なお、外部ツールを使用すれば「変動」にすることもできます。(一応、「変動」のほうが現実に近い結果になると言われています) - 単利の場合
- プロフィットファクターが「1.2」以上あるか
数値に根拠があるわけではありません。
ネットで「1.3」以上というのをよく見かける程度です。
ただし、「1.0」未満のものは収支がマイナスということなので避けるようにします。 - 「純益 ÷ 最大ドローダウン」が「テスト年数 × 0.5」以上あるか
リスクリターン率(リカバリーファクター)の確認です。(リスクリターン率の説明はフォワードテストのほうを確認してください)
- プロフィットファクターが「1.2」以上あるか
- 複利の場合
単利の場合と同じ内容を参考程度に確認します。
残高グラフがおおむね右肩上がりの場合、後ろへ行くほど発注ロット数が増えるので、損益も増えます。
その結果、後ろのほうの取引結果の比重がとても高くなります。
つまり、せっかく長期間テストしていても、あまり意味がないことになってしまいます。
みつけたEA
100個以上のEAを確認しましたが、フォワードテストの結果が存在しませんでした。
そのため、バックテスト通りの性能があるかどうか判断することができませんでした。
“近日開始予定です。しばらくお待ち下さい。”とあるので、しばらくしてからもう一度確認してみようと思います。
まとめ
記事執筆時点で300個以上と、比較的多くのEAを提供しているにもかかわらず、フィルターもソートもできません。
なので、ほぼ全てのEAを1個ずつ確認する必要があって心が折れそうになります。
しかもフォワードテスト結果がないので、個人的にはEAの良し悪しを判断できません。
“近日開始予定”とのことなので、とりあえずそれまで待ちます。